6−7月の雑木林に舞うミドリシジミの仲間は旧学名からゼフィルスと総称され(略してゼフと呼ぶ)、♂の翅表の宝石のような金属光沢が人を惹きつける。その中でも本種は光沢が強く、やや黄緑がかった輝きが魅力である。たいていは樹上高く飛び、撮影どころか採集も大変で「ゼフ竿」と呼ばれる8−9mもある竿が必要である。しかし占有行動(♂同士が縄張りを争って盛んに飛び交う)の時間帯や場所は、種類によって決まっており、撮影のできる低い位置で活動することもある。ミドリシジミ類の♀は茶褐色の地色に橙色のA斑、青いB斑が現れたりするがこれも種類によって決まった傾向があり、本種はA型、AB型が多い。