高山蝶のなかでは分布が広く、北海道では海岸沿いの原生花園にもいる。クモマベニヒカゲほどの稀少価値はないが本種の魅力は多様な地域変異と個体変異であり、「どこそこのベニ」というように産地にこだわっている人も多いし、一つの産地でも個体ごとに多彩な変異がある。西限は白山で数も多い。