東北から中国地方に産し、幼虫時はアリに育てられる変わった生態である。珍しいチョウであるが、寺社や施設、公園、疎水の植木など人間の生活に近い環境でも発生し京都市内には生息地が多い。裏と腹部の縞模様、表のルリ紋、4本の尾状突起といった特徴のある形態も相まって非常に人気の高いチョウである。体をよく表すネーミングも素晴らしく「キマルリ」と呼称される。占有行動(縄張り争い)をする午後は目にも止まらぬ早さで飛ぶが、低い位置で占有行動をとる場所を見つけることが撮影のポイントとなる。