「綺麗なチョウは?」と聞かれれば、主観や好みはあっても多くの人が本種を挙げるだろう。特に春型は小ぶりだが、そのぶん輝きが凝集されて一層美しい。また本種に限らずこの仲間は個体や地域によって変異が多く、コンテストのように美しさを競ったりするが、一般に寒冷地ほど美しい傾向にある。決して珍しい種ではなく、かつて私が住んでいた京都市の市街地や現在の勤務地の裏山(福井市八幡山)でも見られる。♂は吸水に集まり撮影も簡単だが、もっと綺麗な♀はなかなか姿を現さず、「普通種なのに撮影が難しい」代表である。