北アルプスと浅間山地の高山帯にのみ生息。身近なモンキチョウの仲間であり、♂は黄色、♀が白というのは共通だが、なんといっても艶めかしいピンクの縁毛が特徴である。稜線かその近くのお花畑という本当の意味での「高山」に限定して棲んでいるのは本州ではタカネヒカゲと本種だけであり、したがって殆どの産地でこの蝶に会うためには登山が必要となる。しかし苦労して出会った時の喜びは登山の爽快感と稜線やお花畑の景色と相まって格別であり、またそれが高山蝶の醍醐味とも言える。北アルプス産はアルプスモンキ、浅間産はアサマモンキともよばれ別亜種とされており、アルプスモンキの方が外縁の黒帯が細い傾向がある。