オガサワラセセリ(1)
8日間の滞在中は午前中はシジミの保全区域、午後は海岸沿いや道沿いの空間やセンダングサでセセリの探索、という「ルチン」だが、他のチョウもいない母島ではかなりの苦行といえる。この日も夕刻前に雨が上がったので観察記録のある海岸に出てみたが蝶の影はなし。日も陰って記録をメモして帰ろうと思った時についに吸蜜に現れた一頭のセセリ。一度目は角度が悪く見失うが、すぐにもう一度吸蜜。射程内だったので、こちらからは敢えて動かず、相手まかせで一脚を使い望遠のままシャッターを押しつづけた。海岸の片隅のセンダングサでの2分あまりのランデブーが8日間の唯一の観察だった。後ろ翅の白斑の形(一番下のが大きい)が他に近縁種にない本種の特徴。
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