オオムラサキ(15)
この写真は美しい開翅写真のように見えるが、目にも止まらぬスピードで羽ばたいているところである。15時を過ぎて暗くなり、降り出した雨は吸汁中のこの蝶にも当たるようになった。いつまでこのままでいるのだろうと見ていたら、静止したまま激しい羽ばたきを15,6秒続けてから飛び去った。扇風機のように羽は全く見えない早さであったが、ストロボ光だけの撮影のため、運良く羽を開いた瞬間が捉えられたのは一種のカメラマジックと言える。蝶のこのような動きは身体を乾かし暖めるためだろうか?。同じような行動をタカネキマダラセセリでも見たことがある。綺麗な写真ではあるが生態写真としては羽の動きを表現できるように撮るべきであった。
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