山深い渓流沿いのトチノキ林に早春だけに現れる小さいシジミ。同時期に現れる「春の女神」ギフチョウと比べると地味で目立たないが、まぎれもない春の主役の一人である。名前は発見者の杉谷博士に由来し、身近に多いルリシジミよりも表も裏も色合いが暗いのが特徴。北陸地方の山沿いはトチノキが多いせいか、比較的珍しい種類であるが多数生息する。