長谷川等伯:恵比寿大黒花鳥図(部分)
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花はシャクヤク、左の蝶はモンシロチョウの♀。後翅にある眉と目のような紋様は創作による加筆であるが、蝶屋から見ればこれは等伯といえども無粋だ | |||||||||
日本にいないホソオチョウを石川県七尾出身の等伯がどうやって画いたかは興味深く、私なんはすぐに、朝鮮半島に近い能登にはホソオがいたのでは?と考えてしまった。実際は、当時中国(明)から持ち込まれた多くの草虫画(花や昆虫が画かれた絵)からの引用らしいが、それにしても正確に画かれている。見栄えがよい上に、飛び方ものろく、捕まえやすいので中国の絵師にとっても格好のモデルになったのだろう。実際にこの蝶を見てると、ひとつ画いてみようかという気にすらなってしまう。 |
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