前種スジボソヤマキチョウに似るが分布は極端に狭く信州とその周辺に限られており稀種といえる。前種の項で述べた相違点以外にも色彩や翅の質感といった雰囲気にも微妙な差があり、本種のほうが重厚な印象がある。前種より遅く8月から徐々に発生し晩夏から秋のチョウである。また本種も成虫で越冬するが、春先に現れる個体に殆ど破損がない点も前種との大きな違いである。