ワレモコウを食草とし、幼虫期はアリによって育てられる。全国に分布するが草原や里山の草地といった生息地環境とともに開発、自然偏移による減少が著しい種である。以前は決して珍しい種類でなく近郊の里山でもよく見られ、むしろ多彩な地域変異を楽しむ蝶であったが現在では蝶自体が稀少となってしまい、残り少ない産地には採集者も多いと聞く。2000年以後もわずかに残っていた東濃や開田村でもここ数年は確認できず、いわゆる里ゴマの生息地はごくわずかしか残っていない。ここには古く拙い写真だが、絶滅産地のものも含めて紹介する。