ヒメチャマダラセセリ(1)
7時前に宿泊の山荘を発ち、8時過ぎにポイント到着。既にしきりにシャッターを押している人がいて、挨拶をかわしたらプロの写真家の渡辺康之氏だった。本種の発見者のグループの1人でその後も観察を続けているいわば日本のヒメチャの第一人者。彼は2日前より麓でキャンプを張り、1週間連日の予定で観察中。「時期も天気も今日がベスト」と第一人者に言われ力が入る。7時過ぎから時々飛び始めているとのことで、よく見ると2−3頭が吸蜜を繰り返している。登山道のロープ越しでしか撮れないので、以前にチャマダラセセリから使い始めた300mm×1.4の長尺で狙っていたら、まもなく2-3m先のサマニユキワリソウで吸蜜、長年の思いがかなった瞬間である。発見当時高校生の私はいつかはこの目で、と思ったものだが、飛行機が苦手なこともあって結局40年近くもかかってしまった。
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