キマダラルリツバメ(19)
福井県のキマダラルリツバメは2010年に初めて発見された。自分の県なので翌年から私も撮影に行ったが見るだけに終わり、これが初めて間近に見た福井のキマ。本種を撮る時には(殆どの人がそうだと思うが)チャームポイントである4本の尾状突起が揃っているかが問題で、ファインダー越しに2本が欠けてるのを見てがっかりしたのを覚えている。それでも自分にとって県内初の記念すべきキマ、思い直して慎重にピンを合わせシャッターを切った。ところがこれは折れているのではなく短尾型という個体変異で、福井のキマの特徴らしいということを後になって教わった。これが2頭目だったらまともに撮らなかったかも、と思うと無知というのは恐ろしいものだ。それよりも私は少し気に入らないとシャッターすら切らない、という悪い癖がある。銀塩(フィルム)時代からやってた人ならわかると思うが、フィルムを無駄にしたくないという習慣が残っているのだろうと思う。
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