オガサワラセセリ(1)

小笠原諸島の固有種で父島では絶滅し、現在は母島と周辺離島にのみ生息。食草も小笠原固有のムニンススキで、母島では海岸沿いの岸壁で散発的に生き残っているのが現状だが、保全介入がされているオガサワラシジミと違って観察記録も乏しく、成虫が安定して生息する場所は確認されていない。母島での遭遇は容易ではなく、日本の蝶の土着種としては最稀種と言えるが、本土の超普通種であるイチモンジセセリの近縁種で見た目も似ており、普通の人にはその違いすらわからないと思う。

1:2016/4/15
東京都小笠原村母島
Eos80D:300mmIS
×1.4
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