関東以西に分布するが生息地は少なく、すでに絶滅した産地や県も多い。どこにでもいるヤマトシジミとはとても似ているがさらに小さく目立たない蝶である。生息環境は草地だが食草のミヤコグサが生えるような芝のような丈の低い草地が条件となる。したがって河川の堤防や田圃の畦、公園や空港など定期的に手入れされるような人為的な場所での発生が多い。このような種は開発や整備で容易に消滅する一方で、放置されればすぐに植生が変わってしまうという難しさがある。北限は奥能登の西海岸。1992年に初記録以後追加記録がなかったが、2009年に再発見された。ここは人手に依存しない海岸の低草地に生息している。